監督:マーク・フォスター
出演:ハル・ベリー ビリー・ボブ・ソーントン ヒース・レジャー
死刑囚棟の看守ハンク(ブリー・ボブ・ソーントン)は父譲りの人種差別主義者。息子のソニー(ヒース・レジャー)を亡くした彼は、同じく息子を亡くした黒人女性レティシア(ハル・ベリー)と出会い、その穴を埋めるかのようにお互いを求め合い始めるが、レティシアは、ハンクこそ死刑囚だった自分の夫の刑を執行した男だと知らない…。
ハンクが、息子が死んだと打ち明ける場面が一番胸にきた。どんなに後悔しても息子は生き返らない。静かな口調に、息子を死に追いやった自分を責める心の内が痛いほど察せられた。そして ハル・ベリーの黒人女性初のアカデミー主演女優賞というニュースに驚いた。75回を数える長い歴史の中で、今まで一度も黒人女性に主演女優賞が与えられなかったということをこの時初めて知った。差別問題を扱ったこの作品での受賞、そして人種の坩堝アメリカにいまだ根付く黒人差別の現実。思えば確かに、白人と黒人の世界は今もなおくっきりと線引きされている。しかし、少しずつではあるけれども、二つの世界は交わり始めている。そんな未来を感じさせる穏やかなラストシーンがいい。
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